書籍「アジャイルサムライ」が 2011 年に出版されてから、気がつけば出版 10 周年を迎え、さらに“ちょっと”の時間が経ちました。
とても多くの人に読んでもらって、とても嬉しく思っています。
みなさん、本当にありがとうございます!🙏
実は、10 周年にあたっての感謝やふりかえりを「アジャイルサムライという本が出版されて10年ちょっと経った話」というのを 2023年2月に開催された HAKODATE Developer Conference Vol.8 で発表させてもらってました。
この話自体は、2021 年の Agile Japan 2021 で話したことのリミックス版だったりします。
今回、文章では書いたことがなかったので、改めてちょっと書いてみようと思います。
講演で何を伝えたかったの?🤔
こんな話をしました。
- はじめての人向けにざっくり分かるアジャイルな開発の話
- 実践するうえで感じる不安や立ち塞がる障壁
- どう立ち向かうのか?
まぁ、こう書くと僕がよくする話ですな😅
実践するうえで感じる不安や障壁については、「実はアジャイルサムライが出版されたときの読者の声」と同じなんだったという自分なりの気付けをベースに、どう乗りこえたのかを話してみた。
出版当時は、アジャイルという言葉自体がまだ浸透しきっていない時代だったので、ネガティブな反応も色々ありました。
- こんなやり方では、上司の理解が得られない
- お客様を巻きこむのが大変
- 契約どうすんだよ
- 追加の要望がたくさん出て、リリース遅れそう
- 優秀なメンバーでないとできないなー
しかし、全国各地のアジャイルサムライ道場(当時、読書会が道場と名乗って開催されてました)が、そこで仲間を見つけ、少しずつ不安を払拭して現場でちょっとでもアジャイルな開発っぽいことをやろうとチャレンジを繰り返していきました。
こうしたボトムアップ的なコミュニティ活動が大きな力になったと思います。
みんなで集まって開催できたイベントは、今でも僕の中でエモさでは断トツなイベントです😄
(自分の発表も一番気持ちが乗ってたと思う)
脱線しましたが、アジャイルな開発は今では多くの人に受け入れられるようになりました。
変化の激しい時代だからこそ、「柔軟に、素早く、みんなで価値を届ける」という考え方が、多くの人に響いたのだと思います。
一方で、現場の人の頑張りとそれを支えたコミュニティ活動も今の広がりの一端にはなったと確信しています。
講演でも伝えたのですが、実際にやるのは現場の皆さんであり、学ぶ環境も 10 年でとても良くなりました。
実践することで学べることがたくさんあります。ちょっとぐらいの失敗はふつうに仕事をしてても起きます😏
また、現場を良くしていく活動を止める人はいませんし、それをやるかは現場の人次第です。
そのときにこの本がちょっとした切っ掛けになれば幸いです。
10周年ありがとう
まずは、これまで「アジャイルサムライ」を読んでくださった皆さん、
一緒に現場で悩み、学び、成長してきた仲間たち、
そして出版やイベントを支えてくださったすべての方々に、心から感謝します。
この本をきっかけに、たくさんの出会いや学びがありました。
今でこそ、アジャイル開発の入門書の代表作となりましたが、イベントや勉強会、現場での実践を通じて、「アジャイルって楽しい」「現場を良くしたい」という想いを共有できたことの結果だと思っています。
そして、その現場に立会えたことは何よりの財産です。
おわりに
気がつけば、10周年とちょっとかー😆 早いもんだなー
これからもアジャイルな現場づくりを、みなさんと一緒に楽しんでいけたら嬉しいです。
また、何周年かのタイミングで何かできたらいいな。
改めて、ありがとうございました!
^z
行間や余白の話をちょっとだけ。
表紙の話
講演資料の表紙は発表したいテーマやそのときの心情を表わしている題材をモチーフにしてたりします。 このときは、節目になる発表だったこともあり、マスターピースとまでは言わないまでも「ちょっと代表作かも」と思えるものにしたくて、これを題材にしました。
函館のみなさん
子供がまだ1才ぐらいだったこともあって、家族で函館にお邪魔しにいきました。
実は、前泊したこともあって滞在費の支払いで問題が発生してしまったのですが、運営スタッフのみなさんがカンパしてくれました…
申し訳ない気持ちもありつつ、本当に感謝しています。
あと、そのときに子供が空港入口で見た大きな雪だるまのことは、今でも「すごく大きかった」「楽しかった」と言っています。😃